『虎に翼』寅子の口グセ「はて?」の良さ 歴代の振り返りから流行語は狙えるか?

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虎に翼_はて? ドラマ・映画

2024年前期の朝ドラ「虎に翼」のヒロイン寅子(伊藤沙莉)の口グセ「はて?」が話題になっています。

朝ドラでは、ヒロインが独特の口グセを持っていることもあり、ドラマ放送中は話題になり、流行語になることもあります。

歴代の朝ドラヒロインの口グセや流行語大賞を振り返り、「虎に翼」の寅子の口グセである「はて?」の良さと流行語になりえるかを考察しました。

「はて?」の良さ

寅子が「はて?」と口にするのは、疑問が解決しなかったり異を唱えたいときであり、寅子自身の頭の中の混乱を「はて?」の一言でわかりやすく表現しています。

結婚に消極的な寅子に「なさけない」とこぼす母・はる(石田ゆり子)に「はて?」とつぶやき、結婚の意義が分からないことや女学校で得た知識を使って活躍したいとを伝えていました。

自分のやりたいことと相手が望んでいることの違いに「はて?」と疑問を呈していたのです。

また、早く結婚することの良さや女性の幸せは結婚であるという人生観に納得できないでいる寅子に、親友・花江(森田望智)は「とらちゃんってそんなお子ちゃまだったの?」と言われてしまい、寅子の「はて?」が出ます。

結婚観や人生観はそれぞれであると、今では思われていますが、当時は誰も疑いもしなかった価値観であったのでしょう。

それが分からない寅子は「おこちゃま」と言われてしまったのですね。

このように、寅子は自分の疑問を「はて?」と返し、その答えがしっかりとした解決にはならずとも問題提起し考えるきっかけを与えているのではないでしょうか。

たしかに、感じた疑問をストレートに口にしたり、異を唱えることは嫌みにも取られがちですが、「はて?」の言葉には「なんで?」「どうして?」のような面倒臭さがなく、柔らかい表現であるのが受け入れやすいと感じるのです。

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歴代朝ドラ ヒロインを振り返り

さて、歴代朝ドラのヒロインにも、寅子のように特徴のある口グセがあります。

それは、方言であったり、インパクトを与える一言であったりします。

ヒロインの口グセ

あまちゃん 「じぇじぇじぇ」

あさが来た 「びっくりぽん!」

半分、青い。 「ふぎょぎょ」 「やってしまった」

べっぴんさん 「なんかなんかなー」

とと姉ちゃん 「どうしたもんじゃろのー」

花子とアン 「こぴっと」 「てっ」

ちむどんどん 「まさかやー」

あまちゃんの「じぇじぇじぇ」や花子とアンの「こぴっと」、「てっ」など印象の強い方言であったり、擬音や語尾に特徴があるものなどが見られ、「虎に翼」の寅子の「はて?」も口グセとして度々聞かれるかもしれませんね。

歴代朝ドラ流行語の振り返り

歴代朝ドラの口グセや、話題になったワードは流行語大賞で選ばれています。

流行語大賞

口グセだけでなく、NHK朝ドラから話題になった言葉やノミネートも含みます

ちむどんどん ちむどんどん反省会 2022年ノミネート

らんまん スエコザサ 2023年ノミネート

花子とアン こぴっと 2014年ノミネート

あまちゃん じぇじぇじぇ 2013年受賞

口グセでの流行語大賞に選ばれたのは、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」で『花子とアン』の「こぴっと」はノミネートという結果でした。

「ちむどんどん反省会」は、『ちむどんどん』の考察やツッコミなどをソーシャルメディア上で指摘することで、マイナスなイメージでのノミネートでした。

また、『らんまん』の「スエコザサ」は妻の名前にちなんだ植物で、植物と妻への愛が伝わるものとしてノミネートされたのではないでしょうか。

流行語大賞を振り返ってみると、ヒロインの口グセはあるものの、流行語大賞まで届くには少し難しいのかもしれませんね。

まとめ

朝ドラ「虎に翼」のヒロイン寅子の口グセ「はて?」の良さや、流行語大賞を狙えるかについて考察しました。

これまでの朝ドラヒロインにも個性的な口グセはありましたが、流行語大賞まで届いたのは2013年の『あまちゃん』だけでした。

流行語大賞は難しいかもしれませんが、寅子の口グセである「はて?」には、柔らかな音の響きを感じ、日常の「なんで?」を「はて?」に置き換えるだけでもっと穏やかに過ごせそうですね。

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