『虎に翼』第11週 まさかの花岡の死 家庭裁判所設立のために奮闘する寅子と変わり者の上司

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ドラマ・映画

朝ドラ『虎に翼』の第10週はヒロイン・寅子の同期だった花岡の死を知るところで終わりました。

第11週は、花岡の死の原因や、寅子が出会う新しい出会いなどにスポットが当たるようです。

また、気になっていたあの人たちの安否やその後が分かる週となりそうです。

花岡の死とあの人たちの安否

第10週の終盤で、空気の重い民法調査室で同僚で、明律大学の同期である小橋(名村辰)から花岡の死を告げられることになりました。

あの時の花岡の暗い空気には、人としての正しさについて悩んでいたようでした。

花岡の死の原因

突然の花岡の死は、新聞の記事にもなるほど衝撃的な事だったのです。

それは、花岡の信じる正義を貫いた結果が招いたことだったからです。

  • 花岡は、食糧管理法違反を主に担当する判事だった
  • 当時、食糧は国が管理しており、ヤミ市での取引は取り締まられていた
  • 食べるためには、ヤミ市を利用するしかなかった
  • 司法の正しさを貫き、ヤミ米を拒んでいた
  • 食べるものが無く、栄養失調で餓死する

花岡の考える正しさを貫くと、食べることがままならない時代だったのです。

現に寅子の持参していた弁当の米は、ヤミ市で手に入れたものであったので、どのような立場の人たちも、ヤミの食料を手に入れないと、まともに食べることができない時代だったのです。

轟が戻る

戦地から戻った轟は新聞で花岡が亡くなったことを知りました。

  • 花岡なりの正義でしたが、轟は受け入れられず酒浸りになっていた
  • 酔っぱらった轟の前に現れたのはよねだった

花岡の悲しいニュースの後でしたが、轟とよねの安否がわかりホッとしました。

その後二人は、よねが住み込みで働いていたカフェーで、轟に自分の近況を話します。

  • カフェーのオーナーは戦争で亡くなった
  • カフェーは営業せず、よねは法律相談で日銭を稼いでいた

花岡の死を受け入れられない理由

花岡の死を受け入れようとしているが、受け入れられないのには理由がありました。

よねは轟に

惚れてたんだろ、花岡に。花岡と最後に会った時、そう思った。

カフェーでたくさんの人間関係を見てきたよねの勘は当たっており、その言葉をきっかけに轟は花岡を特別に思っていたことを語ります。

花岡の事を大切に思っていたことが分かる、轟らしい思いやりのある言葉でした。

よねのおかげで、ゆっくりと花岡の死に向き合えているようでした。

よねが轟を救う

あくる日、轟とよねは花岡と昼食を共にした公園で話していました。

  • 轟は佐賀には帰らず、どうにか何かをやってみようと考えていた
  • よねは、一緒に弁護士事務所をやろうと轟に提案する

まだ弁護士でないよねだけでは、助けられない人がいることを伝え、弁護士資格を活かすよう提案しました。

素直じゃない言い方ではありましたが、よねらしい提案は、轟にとって大きな救いになったと感じました。

まだ、寅子との再会は果たしていませんが、法律の世界に戻ったよね達と、遠からず再開を果たしそうです。

寅子の異動と新しい出会い

第10週では、民法改正についてを中心にストーリーが進み、1947年(昭和22年)に無事に国会で成立しました。

このことから、寅子は民法調査室から異動となり、新しい部署での出会いや活躍が描かれることになるのでしょう。

寅子の仕事は?

1948年(昭和23年)10月に、寅子に異動の話が来ます。

その頃の時代は

  • 花岡の死から1年が経過
  • 最高裁判所設立から1年半が経った頃

それぞれの現在の立ち位置は

  • 最高裁判所初代長官 星朋彦(平田満)
  • 人事課長 桂場等一郎(松山ケンイチ)
  • 秘書課長 久藤頼安(沢村一樹)

人事課長の桂場から言い渡された移動先は、家庭裁判所設立準備室です。

しかし、寅子は異動に難色を示します。

理由は

  • 翌年1月の少年法施行までに家庭裁判所の設置をしなければならないこと
  • 家事審判所と少年審判所という全く特色の異なる部署の統合であること

少年法第三条にはこのように記載されています。

第三条 次に掲げる少年は、これを家庭裁判所の審判に付する。

この事から、家庭裁判所の設置が急がれたのです。

期間が短いことに難色を示していましたが、寅子が引き受けるために桂場に出した条件がありました。

  • 家庭裁判所設置が無事に済んだら、寅子を裁判官として任用すること

家族のためにしっかり働きたいと願っている寅子は、しっかりと交渉術も駆使し、職業婦人として立派に仕事をこなしていたのです。

桂場の机に置かれた新聞に、花岡の妻が絵画展を開く記事が載っていました。

花岡の妻・奈津子の今がわかり少しほっとしました。

出会い

稲垣

稲垣(松川尚瑠輝)と再会することになります。

稲垣のこれまで

  • 大学当時は、小橋(名村辰)と共に女子部メンバーをバカにしていた

しかし、今では裁判官となり寅子へのあたりも変わってくるようです。

また、小橋も家庭裁判所設立準備室に異動になっており、明律大学の同期と共に家庭裁判所設立に尽力するのでしょう。

多岐川(滝藤賢一)

予告から見えるのは、寅子のあきれ顔から、かなり変わった人物であることが伺えます。

民法調査室で出会った久藤(沢村一樹)の変わりようとは少し違いますが、キャラの濃い人物であることが出会いの瞬間から感じました。

アメリカで行われていた、非行少年の保護や更生を手助けする学生ボランティア運動である、BBS運動(Big Brothers and Sisters movement)を、初めて日本に取り入れたのは多岐川でした。

また、アメリカの家庭裁判所の制度やあり方について久藤に詳しく聞いていたこともあり、家庭裁判所設置には並々ならぬ情熱がありました。

その情熱のきっかけは、朝鮮から帰国した多岐川が上野で出会った子どもたちでした。

多岐川は過去に自身が死刑判決を下した、死刑囚の最期を見たことがあったのです。

自身が下した判決ではあったものの、法律を扱うものとしての恐怖を感じ、重大事件の裁判に関わらなくなっていたのです。

しかし、上野で出会った子どもたちを見たことで「子どもたちの未来のためになることをしたい」と感じたのでした。

寅子に見せる姿は、酒を飲んでいたり、会議で寝ていたり、突然の大声で持論を展開したりであったため、驚きが隠せません。

汐見(平埜生成)

多岐川(滝藤賢一)の右腕的存在で、いつもそばで多岐川を支えている。

変わり者で破天荒な多岐川をうまくフォローする。

既婚者であり、妻は香子(きょうこ)ちゃんと多岐川に呼ばれている。

多岐川とともに、酒席に参加するが下戸で全く飲めない。

穏やかにフォローする姿は、多岐川と寅子の橋渡し的な存在となりそうですね。

花岡の死を一刀両断

稲垣や小橋といった明律大学の同窓生であることを、多岐川に伝えると思いもよらぬ言葉が返ってきました。

大バカ者判事の仲間か?

これには寅子も怒り、自分の思いや考えを伝えようとします。

しかし多岐川は理解することもなく

喧嘩ほど時間の無駄はない。分かり合えないことは諦める。

と、寅子の話を打ち切りました。

そして多岐川はこのような事を寅子に言うのです

  • 法や自分の信念を貫くことも正しい
  • 生きるために、ヤミ米を食べることも正しい

思いを貫くだけが正義ではないと、それぞれの考え方があることを教えてくれているようでした。

話し合いという名の飲みにケーション

毎日二日酔いの様子の多岐川は、少年審判所と家事審判所の橋渡しのために、日々話し合いを重ねていることを寅子は知りました。

次回は、君も同席すると良い

と誘われ、張り切って参加をします。

しかし、話し合いの場ではなかったのです。

みんなお酒を飲んで騒いでいるだけだったのです。

レストランではたくさんの人が、楽しそうに食事をしていました。

そんな周りの姿から、寅子は花岡の事を思い出します。

  • 花岡の死から1年が経ち、食べ物に困ることは少なくなった
  • 裁判官採用のお祝いに行ったレストランでの花岡を思い出す

時代が流れ、贅沢はできなくとも食べることへの不自由さからは解放されていることが分かるシーンでした。

花岡の死は、誰かに何かを訴えることはできたのでしょうか。

汐見は妻帯者だった

下戸で飲めない汐見は、グラスを間違えてお酒を飲んでしまいます。

眠ってしまった汐見を自宅に送ることになった寅子が再会した人のはお腹を抱えて汐見を出迎えた崔 香淑(ハヨンス)でした。

  • 汐見の妻は、崔 香淑(ハヨンス)だった。

崔 香淑(ハヨンス)のこれまでは

  • 労働争議を扇動した容疑を掛けられた兄・潤哲と共に、特高に見張られていた
  • 戦争の影響で日本での生活を続けることが難しくなり、朝鮮へ帰国
  • 日本での高等試験は諦めた

偶然の再会でしたが、崔 香淑(ハヨンス)が寅子を歓迎することはありませんでした。

ただ、拒否するだけでなく、多岐川にも自分の事は寅子には話さないようお願いしてたのです。

釈然としない寅子ですが

生きていれば、色々ある

と母・はるに諭されるのでした。

その後、汐見と崔 香淑(ハヨンス)のなれそめについて聞くことができました。

  • 崔 香淑(ハヨンス)の両親は、汐見との結婚に反対していた
  • 戦後、汐見と多岐川と日本へ来る
  • 多岐川の家に、汐見と共に身を寄せる
  • 香子(きょうこ)と名乗っている

大筋は理解できた寅子ですが、香淑が寅子を拒む理由まではわかりませんでした。

ここまで気になることは

  • 香子(きょうこ)と名乗る理由は?
  • 妊娠しているよね?
  • もう法律の世界への未練はない?
  • 兄・潤哲はどうしている?

史実通りにドラマが進むことになれば、1950年から朝鮮戦争が始まるので、日本にいてくれてよかった。とも思いました。

今後、二人の仲は以前のように、戻ることはできるのでしょうか。

家庭裁判所設立

家庭裁判所は、1949年1月1日に設置されました。

家事審判所と少年審判所が統合されたのが家庭裁判所となります。

家事審判所と少年審判所の統合反対意見が多く、設立までは難航を極めています。

モヤモヤをぶつける

家庭裁判所設立が失敗すれば、誰かがクビになるのだろうと、疑心暗鬼になる稲垣と小橋。

一番、クビになりやすそうな寅子は焦り、家庭裁判所設立の意義を多岐川に問うのでした。

バカたれが!!

意義がわからないとモヤモヤしている寅子を一喝し、久藤の元へ連れていきました。

多岐川が、一喝し久藤の元へ連れて行った理由

  • モヤモヤを抱えたままではいい仕事はできない
  • 家庭裁判所が目指すものや理念は、久藤から聞くのが一番だと知っていた

久藤から、アメリカでの家庭裁判所の話を聞き、多岐川が家庭裁判所設立に情熱を持っていることを知りました。

当時の家庭裁判所は主にどんなことを扱っていたのでしょう?

  • 出征軍人の戸籍や相続問題
  • 戦争孤児の非行

戦争から復興していく中で、家庭裁判所は残された者たちを救うための存在となっていたでしょう。

また、取り扱う事件内容などから、寅子は家庭裁判所の裁判官の道を選ぶのかもしれません。

弟・直明が大人を目覚めさせる

1948年12月
なかなか話がまとまらない家庭裁判所設立の話し合いに、東京少年少女保護連盟に所属する学生たちがやって来たのです。

学生たちに話し合い参加を依頼した寅子の狙いは?

  • 直明をはじめ、学生たちのまっすぐでキラキラの熱意を大人たちに伝えたかった

大人が思う事や事情はあれども、学生たちが「子どもたちのためになる事をしたい」という思いが通じた瞬間でした。

話はまとまったものの、地方からの家庭裁判所を設置する場所や、人手不足など対応する問題は山積みでした。

東京にいる寅子も、家庭裁判所事務所となる場所を探していたのです。

花岡が残したもの

1948年12月31日

東京家庭裁判所の事務所が決まり、猪爪家を始め学生たちも事務所の準備に訪れていました。

準備が終わったころ、多岐川は仕上げだ。と絵を取り出しました。

  • 絵は花岡の妻・奈津子が描いたもの
  • 絵に描かれたチョコレートは、花岡と再会したときに寅子が渡したもの

多岐川が伝えたかったことの全てが、飾った1枚の絵に詰まっており、法律を扱う人たちへの戒めとなるようにとの思いがありました。

寅子が半分にしたチョコレートが、花岡の家族にとっても笑顔のある大切な一日になったことがうれしくもありました。

優三のいう「おいしいものは半分こ」やホーナーの家族を思う気持ちにも繋がっているような気がします。

寅子が家庭裁判所設立のために、力を尽くす第11週でした。

友人たちの安否も確認でき、ほっとしている反面、寅子が友人たちと以前のように関わる日は来るのでしょうか?

スピード感のある『虎に翼』からますます目が離せませんね。

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