『虎に翼』ネタバレ 第12週 裁判官になるために進む寅子 よねやヒャンちゃんとの関係は修復できるのか?

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『虎に翼』第12週 ネタバレ 寅子の次の仕事は? アイキャッチ ドラマ・映画

朝ドラ『虎に翼』の第12週はどのようにストーリーが進むのでしょうか。

第11週で、家庭裁判所設置までこぎつけた寅子は、願い通り裁判官となることができたのでしょうか。

第12週のストーリーをまとめています。

多岐川が滝行をする理由

1949年(昭和24年)1月3日

突然の電報で呼び出された寅子は、多岐川の家に向かいました。

  • 出迎えてくれた香子は寅子によそよそしい
  • ふんどし姿で水行の準備をする多岐川
  • 滝行は多岐川にとって縁担ぎだった
  • 近所に気に入る滝が無いので、最近はもっぱら自宅で水行を行っている
  • 水行の手伝いは汐見がしていた

予告で流れていた滝行は、縁担ぎだったのです。

今回は、自宅での水行を行いながら、多岐川は寅子に伝えたいことがあったのです。

  • 多岐川が伝えたかったことは家庭裁判所の「五つの性格」

家裁「五つの性格」とは

「独立的性格」

「民主的性格」

「科学的性格」

「教育的性格」

「社会的性格」

のことです。

引用:Wikipedia

この「五つの性格」は今も、家庭裁判所の基本倫理となっています。

寅子の仕事

家庭裁判所設立準備室で、家庭裁判所設立に力を尽くした寅子は、第12週でどのような仕事をするのでしょうか。

1月4日の仕事初めで、家庭裁判所の開所式が行われました。

星朋彦との出会い

式典に参加していた、最高裁判所初代長官の星朋彦(平田満)を桂場(松山ケンイチ)から紹介されます。

  • 最高裁判所長官が直々に寅子に辞令を伝える

寅子が受けた辞令は兼務ではありますが、裁判官としての一歩を踏み出すことができる辞令でした。

寅子のこれからの仕事

  • 最高裁判所家事局事務官
  • 東京家庭裁判所判事補

桂場は、ちゃんと約束を守り裁判官になりたい寅子のために手を尽くしたのでしょうね。

  • 裁判所事務官の仕事

裁判のための書類作成や裁判当事者への手続き案内など、裁判を円滑に進めるための様々な事務に携わる

  • 判事補の仕事

判事補は、単独で裁判を行うことができず、裁判長にもなれない制限がある

地方裁判所、家庭裁判所に配置されている

裁判官になるために裁判の流れや、どのように裁判が進むのかなどのスキルを積み上げていくのでしょう。

戦争孤児の存在

戦後の混乱は落ち着きつつあるものの、取り残された孤児たちはたたくさんおり、社会問題となっていました。

終戦後の1945年(昭和20年)9月に、戦争孤児保護対策要綱が取りまとめられていましたが、全く機能していなかったのです。

戦争孤児保護対策要綱の内容

  • 個人家庭への保護委託
  • 養子縁組の斡旋
  • 集団保護

1948年(昭和23年)には、浮浪児根絶対策要綱が閣議決定されましたが、子どもは厄介者のような扱いで浮浪児狩りと言われるような保護がなされていました。

本来ならば、住む場所や食べることに困らない施設だったはずなのに、子どもたちは保護先から脱走することも、少なくありませんでした。

保護先から脱走するには、子どもなりの理由があったのです。

  • 親戚の家では厄介者、施設では乱暴をされたりすることもあった

子どもたちは大人を信頼しておらず、また保護先となる施設も手一杯で、寅子たちが新たな委託先を見つけるために奔走するのです。

誰も余裕がないために、なかなか見つからない委託先に加え、子どもたちの聞き取りなども寅子の業務であるため、日々の仕事は多忙を極めていました。

少年・道男との出会い

上野へ視察へ向かった寅子たちは戦争孤児から話を聞こうと街を歩き回ります。

  • 道男との出会いは、少年が盗んだ小橋の財布がきっかけだった
  • 少年から財布を預かった道男は、寅子の姿を見て逃げていく

盗まれた財布を取り戻すために、道男を追いかけた寅子は、懐かしい風景を目にします。

  • よねが住み込みで働いていたカフェー『燈台」の入り口には『轟弁護士事務所』の看板が出ていた
  • 事務所へ入ると、道男がおり、よねと轟に再会する

よねや轟との再会後に、家庭裁判所で再び道男に会いました。

けがをしており、心細そうな少年のそばに座り込んでいました。

  • 怪我の原因は、警察に歯向かったことで乱暴をされた
  • 年齢の大きな道男の収容先だけ決まらなかった

道男は、小さな子ども以上に大人を信頼しておらず、自分の人生にも自暴自棄になっているようでした。

寅子は、そんな道男を放ってはおけず、必ず委託先を見つけると告げますが、道男は信じていません。

そんなやり取りの中、ムキになった道男は寅子に言った一言で、寅子に火が付きます。

泊めてくれんのかよ!!

保護されたものの、委託先は見つからない道男との売り言葉に買い言葉で、寅子は道男を猪爪家へ連れて帰りました。

花江はあきれ、子どもたちは怖がり拒否するも、母・はるだけは道男を受け入れたのです。

はるが道男を受け入れたのには、母親らしい理由だったのです。

  • 戦争孤児問題は知っていたが、道男を目の前にしてリアルに感じたこと
  • そばにいることができなくなった親の無念さを感じていた

心を痛めている様子でしたが、はるの思いも道男に届くと良いですね。

職場で反対される

道男を保護していることは、職場から反対されるのでした。

この言葉の後に茶化す小橋をたしなめる多岐川の姿からは、寅子の理想を理解しているように感じました。

しかし、道男と家族のために仕事を早く上がりたいと、寅子は申し出ますが「それは無理だ!」と言われてしまうのでした。

はるの存在

はるは道男に家の手伝いをさせるようになります。

きっかけは、はるの財布を盗もうとしたことでした。

お金を盗むよりも家で手伝いして3食を食べて、あったかい布団で眠るほうが、お得じゃありませんか?

盗んでしまえばそれで終わりであることを伝えると同時に、猪爪家で出来ることをすれば、安全や安心が得られると、伝えることができましたね。

優しさに慣れていない

子どもたちの手助けをするボランティア活動に参加している直明と道男の間には、若干の溝ができてしまいました。

  • 子どもたちから道男の評判を聞き、手助けを申し出るが、道男は怒ってしまう

温かな優しさにこれまで触れたことがない道男にとっては、どう接していいのかわからない相手でもあったのでしょう。

キラキラの純粋さを持つ直明でさえ、道男の心を開くことができませんでした。

道男が家を飛び出す

道男のために直された直道の服をみて、夫を思い出している花江に道男は「代わりになれないか?」と言い出します。

しかし、その姿を見た息子たちと騒ぎを起こし、駆け付けたはるは道男を疑ってしまいます。

はるの表情を見た道男は、裏切られたと感じたようで家を飛び出し、行方が分からなくなってしまいます。

はるの最期

道男の行方が分からなくなり10日が経ちました。

はるは、花江にあるエピソードを語り始めます。

  • 「道男」は息子につける名前の候補だった
  • 道男に息子の姿を重ねていた
  • なのに、あんな態度をとったことを後悔していた

その時、はるは倒れてしまいます。

  • はるは、心臓の発作で夜を越せるかわからないほどの病状であった
  • 寅子が急いで戻り、はるが道男に会いたがっていることに気づく

寅子は、道男を探すために轟法律事務所へ向かいました。

寅子の説得

轟法律事務所にいた道男は、寅子の顔を見ると部屋にこもってしまいますが、寅子がはるに会ってほしいと説得をします。

  • 道男は、戦争以前から父親から暴力を受けていた
  • 空襲の際、父親を探しに行った母親は、父親とともに亡くなる

虫けらのように見る、邪魔者なんだと、事あるごとに口にしていた道男が大人を信じられない理由には、戦争以前からの家庭環境も理由だったようです。

寅子は、道男を説得し自宅に連れ帰ることができたのです。

寅子が叶えたい願いは、母・はるに会ってもらうだけではなく、心から道男の事も助けたいと思っていることが伝わるシーンでした。

はるが道男に伝えたかったこと

はるは、道男に会うと飛び出したことを責めることもなく、ただ頬に手を当て抱きしめるのでした。

はるがこの世を去ることを心細く思った道男に、伝えたかったことは何だったのでしょうか。

それは、自分次第で道は開けることだったのでしょう。

道男に

すべてを突っぱねちゃダメ

という言葉は真っすぐで、すんなりと心に入る言葉でした。

寅子は、はるの最期を受け入れられず涙が止まりませんが、はるは自身がこれまでつけてきた日記について、寅子と花江に託します。

  • 今年の日記には、はるが亡くなった後の事を綴っている
  • それ以前の日記は、燃やしてほしい事

過去の日記を燃やす理由については、「恥ずかしいです」と言っていたはるでしたが、この日記に綴られた家族への思いが気になりますね。

「やだー!」と泣きじゃくる寅子にはるは、最後まで寅子を諭すように優しく

寅子、はいと言いなさい。はい、と。

寅子のこれまでを振り返ると、「いやだ」や「だめ」などといった言葉を使うことが無かった寅子が幼い子供のように嫌がったのは、初めてではないでしょうか。

最期まであたたかく優しい母・はるの姿でした。

母の死と向き合う瞬間と道男の気持ち

母・はるの葬儀を終えて家族が集まる中で道男は、花江に謝るのでした。

道男はどうして、花江に直道の代わりにといったのでしょうか。

それは

  • 道男は猪爪家の人間になりたかったから
  • 直道の代わりと言ったが、本当は直明や優未たちのように猪爪家の子どもになりたかった

このことを打ち明けると、寅子が言うのでした。

同じようなものよ。

その言葉に、穏やかな表情の猪爪家の人々。

家族の皆が道男の事を、すでに家族と思っていたのですね。

道男の処分

子どもたちを使ってスリを行ってきた道男の処分について、面接などの調査が行われます。

寅子は自分ができることを考え、道男を連れて上野へ向かいました。

上野に来た理由

  • よねに道男を引き取るべきか、相談したかった

よねは、寅子に

他人ができることや、引き取ることに無理があることをストレートに伝え、それ以上の話は拒むのでした。

寅子とよねには溝がありつつも、よねは寅子の言葉に少し耳を傾けてくれたのが救いでした。

寅子の理想では、引き取りたいと思っていたのでしょう。

しかし、理想と現実の違いを肌で感じていた寅子は、理想だけではできない事が多いことを知っており、よねの言葉から、今できることを探ることにしたのです。

上野にいる子どもたちは、道男に懐いており自然と笑顔がこぼれる道男の優しさが伝わってくるようでした。

笹山との再会が運命を変える

結局、道男のためになにもできなかったと詫びる寅子を道男ははるの言葉を使って励まします。

お天道様は、ちゃんとみている。

はるを始め、猪爪家の人々の温かさがしっかりと道男に伝わっていたと感じた瞬間でした。

そんな時、寿司店を営んでいた笹山に再会します。

この笹山との再会が、道男の運命を変えることになります。

  • 笹山は東京で寿司店を再開する
  • 道男を寿司店で住み込みで雇いたいと申し出てくれる

道男は、寿司店で働くことに興味をもち、道男のこれからも決定しました。

結果、

  • 道男は不処分
  • 理由は、自分で立ち直る余地があること

道男は寅子を始め、信じることができる大人に出会え、自分で道を切り開くことができました。

このことを多岐川は

愛が理想を超えて奇跡をおこす。

と、とてもうれしそうでした。

母の愛に触れた瞬間

母・はるの死後、はるの言葉通りに過去の手帖を燃やしていた寅子と花江は、今年の手帖をめくりながら、母・はるが残してくれた言葉を確認していました。

  • 母・はるは子どもたちのために、節約や貯金をしてくれていた
  • 寅子へは伝えなかったが、仕事ぶりを期待していた

改めて母の愛に触れながら、母の死と向き合う寅子と花江でした。

よねと再会するも

道男を追いかけた寅子は、久しぶりのよねとの再会を果たしますが、笑顔で再会を喜べませんでした。

  • よねは寅子に「こっちに来るな」と言い、拒絶する

弁護士を辞める時によねに言われた言葉は、二人の心に大きく残っているのでしょう。

轟はよねに「佐田がどの道を歩もうと自由だろう」と言いますが、寅子はよねの気持ちを受け入れ「裏切ったのは私だから」と弁護士を辞めて逃げたことを詫びたのです。

二人の間にできた溝はとても深そうです。

そして、寅子たちには何も解決できないと、国の制度自体にも怒っているようでした。

二人が和解できる日が来るのか、ストーリーの展開が気になりますね。

轟は弁護士事務所を開いていた

よねが住み込みで働いてた、カフェー「燈台」を弁護士事務所にしていました。

事務所の外には、財布を盗んだ少年を捕まえた小橋と稲垣たちもおり、轟に再会できたことを喜んでいました。

轟法律事務所での役割

  • 轟は弁護士、よねは弁護士補助だが、実質的なボスはよねである

戦争孤児問題を、轟も含め解決へと導くのでしょうか。

寅子はひとりなのか?

香淑にも、よねにも拒否されてしまった寅子は、今はその状況を受け入れるしかないのでしょうか。

  • 寅子の現在を見て、心を開いてくれるか?
  • 轟が相談に乗ったり、よねとの仲裁にはいってくれるか?

大学時代のように、支えあえる関係に戻ってほしいですね。

戦争孤児の道男を中心とした第12週では、道男が立ち直るまでと母・はるの死を乗り越え、寅子が家庭裁判所でスタートを切った姿が描かれました。

第13週予告では、高等試験当日に離婚届を突き付けられた、明律大学の同期である梅子が再登場するようです。

第13週も楽しみですね!

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