2025年の大河ドラマ『べらぼう』はこれまでの大河ドラマで描かれたことが無かった意外な人物に焦点を当てられています。
どのような時代を生き、どのような事をした人物なのか。
また、大河ドラマではどように描かれるのかを考察してみました。
蔦屋重三郎とは?
今回の大河ドラマでは、大型時代劇やこれまでの大河ドラマでは見ることが無かった人物に焦点を当てています。
それは、蔦屋重三郎です。
江戸時代の版元でさまざまなヒット作を出版した蔦屋重三郎はどのようなひとだったのでしょうか
略歴
本名 喜多川珂理(きたがわ からまる)
通名 蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう) 「蔦重(つたじゅう)」とも呼ばれていた。
1750年(寛延3年)は吉原に生まれ、のちに引手茶屋の養子となる。
1783年(天明3年)耕書堂(こうしょどう)という名の書店を開く
1797年(寛政9年)脚気(かっけ)のため死去。享年48歳。
吉原で人気の遊女や店の情報を集めた『吉原細見』の編成をきっかけに出版の道を進んだのです。
蔦屋重三郎が信念をもって見出した若き才能たちは、有名な方ばかりです。
見出された才能を持った人たち
喜多川歌麿
山東京伝
葛飾北斎
曲亭馬琴
十返舎一九
蔦屋重三郎役
大河ドラマでは、この蔦屋重三郎を演じるのは、横浜流星さんです。
【大河べらぼう】主役の横浜流星さんがクランクイン
— 美術展ナビ (@art_ex_japan) June 17, 2024
着物姿の粋な写真を公開。来年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は江戸のメディア王、蔦屋重三郎が主人公です。喜多川歌麿や山東京伝らを見出しました。 #大河べらぼう #横浜流星 https://t.co/ZOcVxLioER pic.twitter.com/ANIr05Wcn7
プロフィール
横浜 流星(よこはま りゅうせい)
1996年9月16日生まれ
神奈川県横浜市出身
NHK大河ドラマ初出演
仮面ライダーフォーゼや烈車戦隊トッキュウジャーなど、子どもが大好きな番組をきっかけに、俳優への道を一気に駆け上った横浜流星さんは、NHKへの出演はドラマも含めて初めてです。
時代背景
それでは、蔦屋重三郎が生きた時代はどのような歴史があるのでしょうか。
1950年(寛延3年) | 蔦屋重三郎誕生 | 9代将軍 徳川家重 |
1772年(安永元年) | 田沼意次が老中に就任 | 10代将軍徳川家治 |
1774年(安永3年) | 杉田玄白が解体新書を刊行 | |
1776年(安永5年) | 平賀源内がエレキテルの復元をする | |
1797-1793 (天明7年) | 寛政の改革 | |
1790年(天明7年) | 書籍出版取締令 | 11代将軍 徳川 家斉 |
1791年(寛永3年) | 喜多川歌麿「美人大首絵」 | |
1791年(寛政3年) | 松平定信の失脚 | |
1794年(寛政6年) | 「写楽絵」 | |
1797年(寛永9年) | 蔦屋重三郎 死去 |
蔦屋重三郎が生きた時代は、寛政の改革を中心に歴史の授業で出てきた内容が多くあります。
この時代は、出版物や政治風刺が強く取り締まられていました。
漏れずに蔦屋重三郎も対象となり、1791年(寛政3年)山東京伝の本を出版した科(とが)で、財産半減の処罰を受けました。
見どころ
さて、蔦屋重三郎の人生をどのように大河ドラマで描かれるのか見どころを考察してみました。
「ない」ばかり
2025年の大河ドラマは、これまでの大河ドラマと比べると無いものが多いのではないでしょうか。
『べらぼう』にないもの
合戦はない
天下は取らない
非業の死を遂げない
江戸時代であるものの、主人公は版元ということもあり、大河ドラマでは当たり前であった合戦シーンなどはないでしょう。
江戸時代の出版に関しては天下を取ったとも言えますが、蔦屋重三郎は将軍になったりするような天下を取った人物ではありません。
蔦屋重三郎は、当時『江戸わずらい』と呼ばれた脚気により無くなっており、非業の死という印象ではありません。
この『べらぼう』にはないものから、蔦屋重三郎という人柄や人生にスポットを当てたストーリーで盛り上がると考えます。
版元として成功し富を手に入れ、寛政の改革により財産を失うところが見どころになるのではないでしょうか。
吉原の遊女と絵の華やかさ
江戸時代の吉原が舞台やシーンとして出てきたドラマや映画は数多くあります。
吉原といえば、花魁や遊女の華やかさが魅力です。
蔦屋重三郎の育ちは吉原の引手茶屋ということと、幼馴染の遊女がいることから、吉原でのシーンは遊女の振る舞いやあでやかな着物にあると考えます。
伝説の遊女 花の井役
蔦屋重三郎の幼馴染で、伝説の遊女とされる花の井を小芝風花さんが演じます。
\\新たなキャスト決定//
— 大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」(2025年) (@berabou_nhk) February 18, 2024
2025年 大河ドラマ
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
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花の井(五代目瀬川)役#小芝風花
#横浜流星 演じる
蔦重の幼なじみで、
“伝説”の遊女
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🔗https://t.co/DIOkMrAdBf#大河べらぼう pic.twitter.com/NEsqLmZIj5
小芝風花さんは、2024年にフジテレビで放送された『大奥』で徳川家治の御台所である倫子を演じました。
役柄は御台所から遊女とまったく違う役柄ですが、江戸時代の女性の所作やや着物での振る舞いにはもう慣れていることでしょう。
まとめ
2025年に放送がスタートする大河ドラマ『べらぼう』に横浜流星さんが蔦屋重三郎役を務めます。
これまでの大河ドラマと違った「ない」ものも多い中で、蔦屋重三郎が時代に抗いながら自分の信念を貫いた人生を見ることができるのではないでしょうか。
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蔦屋重三郎役を阿部寛さんが演じた 絵師・葛飾北斎を描いた時代劇