スタジオジブリのアニメ映画『火垂るの墓(ほたるのはか)』が2024年に再注目を集めています。
1988年に公開された『火垂るの墓』は、映画公開後は長らく夏の風物詩として地上波放送もされていました。
いつの間にか地上波放送はされなくなり久しいですが、再注目の理由は地上波放送があるからではありませんでした。
地上波放送がされなくなった理由と再注目を集めた理由をまとめています。
あらすじ
「火垂るの墓」は、戦時中の日本で、兄の清太と妹の節子が親を失い、生き抜こうとする物語です。戦争の厳しさと二人の切ない運命が描かれており、食糧不足や避難生活で苦しむ中、兄妹の絆と愛情が強く描かれていますが、最後には悲しい結末を迎えます。
戦時中をテーマにした物語で、まだあどけなさが残る清太と幼い節子の日々の暮らしが描かれます。
地上波放送だけでなく、学校の授業で観たという方もいるのではないでしょうか。
最後の地上波放送
それでは、『火垂るの墓』の地上波放送はいつが最後なのでしょうか?
- 2018年4月13日 金曜ロードショー
同年4月5日に逝去された高畑勲監督追悼の特別番組として放送されました。
放送されない理由は?
2018年以降、地上波放送されなくなりました。
地上波放送がされない理由はいったいどんな理由なのでしょうか。
ドロップの商標問題
映画に登場するサクマ式ドロップスの商標について、佐久間製菓とサクマ製菓が裁判で争いました。
この商標問題が原因で、放送できなくなったと言われています。
しかし、商標問題は解決しているため、商標問題が地上波放送に影響を与えているとは考えにくいです。
ストーリーが問題
『火垂るの墓』は、戦時中を描いたストーリーです。
映画の描写や、中心人物が子どもであることから居たたまれない気持ちになります。
このストーリーの重さから、家族が揃ってみる地上波には向かないという判断がされたとも言われています。
しかし、戦争をテーマにしたドラマやドキュメンタリーは変わらず放送されています。
テーマやストーリーの重さだけで放送されないとは考えにくいでしょう。
視聴率が低い
地上波放送に視聴率はつきものです。
『火垂るの墓』は、他のジブリ作品に比べ、視聴率が低い傾向にあるのです。
最後に『火垂るの墓』が地上波放送されたときの世帯視聴率と他のジブリ作品で比較してみます。
火垂るの墓 | 2018年4月13日 | 6.7% |
となりのトトロ | 2018年8月17日 | 14.0% |
魔女の宅急便 | 2018年1月5日 | 12.5% |
となりのトトロ | 2024年8月23日 | 13.4% |
魔女の宅急便 | 2024年3月22日 | 9.9% |
『火垂るの墓』が最後に放送された2018年の他の作品と比べても大きな差があることが分かります。
ストーリーや視聴率の問題から、地上波放送がされなくなったのかもしれませんね。
再注目の理由
『火垂るの墓』が再注目されているのはどうしてでしょうか?
2024年は、戦後79年目、戦後80年の節目が近いからということもあるでしょう。
しかし、それだけではないようです。
再注目の理由は『火垂るの墓』がネットフリックスで視聴できるようになったからなのです。
ネットフリックス
ネットフリックスでの配信詳細はこのようになっています。
視聴詳細
18日までに世日本以外の190か国以上で配信開始
世界配信されたことで、再注目を集めています。
海外の人が『火垂るの墓』を観てどのように感じるのか、反応も気になりますね!
これをきっかけに地上波放送がされるかもしれません。
Witness a timeless classic, Grave of the Fireflies is now playing only on Netflix! pic.twitter.com/vCUvUqCNeI
— Netflix Anime (@NetflixAnime) September 16, 2024
『火垂るの墓』
戦時中に生きる兄妹を描いた『火垂るの墓』は、長らく地上波放送がされていませんでした。
視聴率の低さから放送されていないと予測しています。
しかし、動画配信サイト ネットフリックスで配信されたことをきっかけに注目を集めています。
また地上波放送される日も近いのかもしれませんね。