2024年夏の月9ドラマ『海のはじまり』は、放送スタート前から話題になっています。
注目を集めた『Silent』を制作したチームと脚本を担当した生方美久さんが手がけるとあって、期待も大きくなっていました。
しかし、1話放送後から、2009年に放送された『マイガール』に似ていると言われています。
どんなところが『マイガール』に似ているのかをまとめ、『海のはじまり』との違いを考察しています。
似ていると言われる理由
彼女が姿を消し、亡くなる
『海のはじまり』と『マイガール』の彼女が亡くなったエピソードを比較しました。
『海のはじまり』 | 水季は夏に「好きな人ができたから」と別れを切り出す。 7年後に病死。 大学友人から、訃報の連絡を受ける。 |
『マイガール』 | 陽子は留学と嘘をつき姿を消します。 6年後に事故死。 陽子の母親から訃報を知る。 |
姿を消したのちに、出産したという部分では共通しているように見えますね。
水季、陽子ともに姿を消した後に亡くなり、主人公は突然の連絡で彼女の訃報を知ることになります。
ストーリーの出だしが似ている点が大きく注目されたようです。
主人公に内緒の出産と娘
『海のはじまり』と『マイガール』の子どもの年齢と、主人公がどこまで知っていたかを比較しました。
『海のはじまり』 | 娘 6歳 中絶したと思っており、出産したことを知らなかった |
『マイガール』 | 娘 5歳 妊娠していたすら知らなかった |
似ている点は、このように主人公を取り巻く物語にもありました。
先日放送『#海のはじまり』
— めざましmedia (@mezamashimedia) July 4, 2024
第1話あらすじ完全版
夏(#目黒蓮)は
大学時代に付き合っていた水季(#古川琴音)が
亡くなったと聞き、葬儀に参列
そこで水季の子・海(#泉谷星奈)と出会い…
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しかし、『海のはじまり』と『マイガール』には相違点もあり、このまま『マイガール』をなぞるようなドラマではないと考察しています。
違いはあるの?
それでは、『海のはじまり』と『マイガール』の違いはどのような点なのでしょうか?
原作の有無
『海のはじまり』 | オリジナルストーリー |
『マイガール』 | 原作 佐伯ミズ |
『マイガール』には佐伯ミズさん原作の漫画をドラマ化したものですが、『海のはじまり』は、オリジナルストーリで原作はありません。
『海のはじまり』に原作が無いからこそ、似ている点が注目されてしまったのではないでしょうか。
主人公の思いや現在の暮らしの違い
『海のはじまり』 | 弥生という恋人がいる。 印刷会社勤務 |
『マイガール』 | 陽子をずっと忘れられずにいる カメラマン |
ただし、『海のはじまり』で夏は、水季の動画を消さずにいたので未練があるようにも感じます。
深く考えることを避けてきた夏の性格からすると、ただ単に消すことすらを忘れていたり、これまで思い出すこともなかったのかもしれません。
水季との思い出の動画が残っていたことは、今後のストーリーで明かされるのかもしれませんね。
伝えいたことが違うのでは?
『海のはじまり』と『マイガール』では、似ている点があるものの、相違点もありました。
『海のはじまり』では、『マイガール』のように父と子の親子愛の物語ではなく、その他にも伝えたいことがあるのではないでしょうか。
- 中絶や出産について
- 今カノ・弥生が受け止めなければいけないもの
付き合っていた水季から突然、妊娠していることを打ち明けられ、すぐに中絶に関する書類にサインを求められる夏は、かなり動揺していましたが、水季の気持ちや一人で不安を抱えていたことに寄り添おうとしました。
その後、水季は夏に一方的に別れを告げ、女の子を出産します。
ひとりで出産することや、ひとりで子育てをすることを男性にもイメージして、自分事としてとらえてほしいというような狙いのようなものを感じます。
また、夏は水季と別れた後に、就職し、新しい彼女である弥生がそばにいます。
もし夏が海を引き取ることになれば、弥生にも関わってくる問題です。
弥生は、夏の水季との過去と、海の未来を受け止めなければいけません。
弥生を通して、家族になることの葛藤や迷いなどを伝えるのではないでしょうか。
まとめ
2024年7月期の月9ドラマ『海のはじまり』が、ドラマ『マイガール』に似ている点と、違いから、『海のはじまり』が伝えたいことを考察しました。
似ている点はあったものの、オリジナルストーリーの『海のはじまり』では、『マイガール』では伝えなかったことを伝えてくれるストーリーになるのではないでしょうか?
親子の愛について考える月曜日となりそうですね。