『虎に翼』のヒロイン・寅子(伊藤沙莉)が弁護士になるべく、高等試験を受験する時を迎えました。
第5週で、父・直言の裁判が終わりいよいよ大学生活も大詰めの週となりそうです。
6週の放送から、それぞれのこれからを考察してみます。
第6週あらすじ「女の一念、岩をも通す?」
2024年5月6日からの第6週のあらすじはこのようになっています。
寅子(伊藤沙莉)、よね(土居志央梨)、涼子(桜井ユキ)、梅子(平岩紙)、香淑(ハ・ヨンス)をはじめ明律大学の生徒に優三(仲野太賀)も高等試験を受験するが、結果は皆不合格だった。
明律大学女子部は、高等試験の合格者が出なかったことと、年々入学希望者が減少していることを理由に、女子部の募集を中止すると発表した。
この発表に女子部の面々は、あと一年だけと学校側に懇願するが、その後、香淑、涼子、梅子の三人はそれぞれの事情で受験を断念することになる。翌年、皆の思いを背負った寅子は合格し、日本初の女性弁護士が誕生する。
NHK
寅子たちの高等試験からスタートする第6週は、試験後にそれぞれの人生の岐路に立たされることになりそうです。
高等試験の難しさ
明律大学で高等試験を合格したのは、2名のみでした。
高等試験を合格した二人
花岡(岩田剛典)
稲垣(松川尚瑠輝)
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寅子のクラスメイトの中では、花岡と稲垣だけが見事合格!
裁判官や検事、弁護士を目指す道が開けました。
「次は君の番だよ」と花岡は寅子にエールを送ります📣#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #岩田剛典 #松川尚瑠輝 #戸塚純貴#公式Instagramにはメイキングも pic.twitter.com/e7dKxgpeoE
稲垣といえば、女性を馬鹿にするような発言をしたりで、正直なところ優秀な感じには見えなかったので合格は意外でした。
花岡の優秀さは見えていましたし、既定路線であったでしょう。
入学前にはるに向かって「一発で合格!」と息を巻いていた寅子が不合格、また、女子部の先輩としていつも凛としていた久保田聡子(小林涼子)も、筆記試験は合格するも2次の口述試験で不合格になってしまいます。
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久保田聡子 ✎ #小林涼子
寅子(伊藤沙莉)の先輩となる女子部一期生のリーダー的な存在。率直な話し方でとっつきにくそうだが、後輩の面倒見は良い。#朝ドラ #トラつば #4月1日スタート pic.twitter.com/fFqrfFviI3
大学には他にもたくさんの生徒がいましたが、その中でもたった二人の合格となると、試験はかなりの難易度が高いことが分かります。
寅子の不合格に、母・はる(石田ゆり子)は潮時だと告げるが、父・直言をはじめ優三もはるを説得し、仕事をしながら勉強を続けることを認めてもらうことができました。
優三とともに仕事と勉強に励む日々が始まります。
このシーンでは、母・はるは、現実主義ではあるが、心の奥では精いっぱい子どものことを応援している母親の姿を見たような気がしました。
卒業後の寅子
明律大学を卒業した寅子は、共亜事件でお世話になった雲野弁護士(塚地武雄)のもとで働きながら勉強を続けていた。
今でいうパラリーガル的な存在でしょうか、しかし寅子に与えられる仕事はお茶くみなどで、唯一の心のオアシスは、タイミングよく出会えた時に花岡(岩田剛典)と過ごす昼食の時間のようでした。
花岡は、裁判官になるために修習中で、裁判官から弁護士になった父親と同じ道を選んだのでした。
このやり取りを聞いた花江は変わらずのしたたか発言で「婚約だけでもしちゃえばいいのに」と寅子にけしかけます。
寅子はまんざらでもないだろうに、高等試験で頭がいっぱいなのか、このまま花岡とは『良きお友達』で、恋が進むことは無いのではないかと思います。
父・直言の転職
共亜事件の裁判後、父・直言(岡部たかし)は転職をしていました。
父・直言の転職
帝都銀行 東京本社 経理第一課長から発戸火工 社長へ
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共亜事件後、帝都銀行を退職した直言。
『登戸火工』という会社の社長となり、発煙筒や信号弾などを作る仕事をしています🏭#朝ドラ #虎に翼#岡部たかし pic.twitter.com/WH6ywqTd0l
逮捕後は、それまでの朗らかな直言の姿はなく、どんよりとしていたが、銀行を辞めたことや今の会社が肌に合っているのか、以前にもましてにこやかで柔らかな笑顔や妻・はるに頭が上がらない「いつものお父さん」の姿であったことがとてもうれしく感じました。
この転職は、今後の戦争に関わってくることになるのでしょうか?
女子部の生徒募集停止
以前から、女子部の廃止の話は持ち上がっていましたが、ついに新聞報道されて女子部廃止が真実となってしまいました。
寅子をはじめ、女子部のメンバーは学校へ直訴します。
先頭を切ったのは香淑(ハ・ヨンス)だった。
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【第26回】
いよいよ高等試験に臨む寅子(#伊藤沙莉)。よね(#土居志央梨)、涼子(#桜井ユキ)、梅子(#平岩紙)、香淑(#ハ・ヨンス)、そして優三(#仲野太賀)も狭き門に挑むが―。
↓↓↓↓第26回を見る↓↓↓↓https://t.co/tXPcXBdWBO
これまですごく目立つ感じではなかった香淑が、先頭を切った理由はみんなの高等試験を見守った後帰国するつもりだったからと思われます。
文芸編集者だった兄の同僚が反体制思考だったことから、兄にも疑いがかけられ特高と呼ばれる警察に執拗に尾行や尋問をされ続けていました。
兄は香淑に一緒に帰国するように提案するも、「やるべきことがある」と兄との帰国を拒み女子部のメンバーを支え、役に立ちたいと考えていたのでした。
忍び寄る戦争
時代は1937年(昭和12年)は、ちょうど日中戦争がはじまったころです。
女子部の先輩である中山(安藤 輪子)は、翌年の高等試験の受験を、夫の召集令状が来たことを告げ、泣き崩れてしまったのです。
涙もろく、些細なことで泣いていた中山先輩が、既婚者だったことにも驚きましたが、確実に戦争の影は近づいていることを感じさせるシーンでした。
中山先輩が既婚者だったことが発覚する。
戦争の影響が少なからず出始めている。
今後、戦争の影響を受ける寅子たちの生活はどのように変わっていくのでしょうか。
高等試験受験を断念
あらすじには、翌年の試験を諦める人物についても記載がありました。
高等試験の受験を諦めた人物
涼子(桜井ユキ)
梅子(平岩紙)
香淑(ハ・ヨンス)
それぞれの事情で翌年の高等試験の受験を取りやめることになり、寅子とよね、久保田聡子、中山千春の四人が受験しました。
高等試験の受験を諦めた理由
涼子 父が芸者と駆け落ち、桜川家を守るためには結婚するしかなくなった
梅子 離婚届を突き付けられ、三男と家を出ることになる
香淑 兄が反体制派と疑われ帰国を余儀なくされる
涼子は父から「お前も好きにしなさい、しばられなくていいんだ」と言われるも、桜川家や桜川に関わるたくさんの人たち、そして母親のことを思うと好きにできないと、婚約を決め高等試験を諦めることになりました。
しっかりと自分の考えを丁寧に述べる涼子は、それでも好きにできない自分を弱いと考え、どんな時も強くいられるよねの強さに憧れていたこともわかります。
香淑は朝鮮半島からの留学生のため、拘束された兄や戦争の影響を大きく受けての断念となりそうです。
高等試験当日に、姿を現さなかった梅子は夫から離婚届を突き付けられ「息子たちにはもう会えないと思え」と言われてしまいます。
夫は若い女性との再婚のため梅子と離婚することにしたのでした。
離婚し、子どもたちの親権を得るための弁護士への道でしたが、あっけなく離婚となり長男、次男とは離れて暮らすこととなるようです。
この思いを手紙で知った寅子は、たくさんの悔しさを抱えたことでしょう。
高等試験当日といったぎりぎりのタイミングで離婚届を見せる夫に腹が立ちますが、いろいろなものを選び取ることの難しさは今の女性にも通じるところはあるのではないかと考えてしまいます。
試験には、優三はもちろん轟の姿もありました。
寅子試験に合格する
あらすじには、寅子の合格だけが記載されていましたが、他の女子生徒については記載がありませんでした。
再度、受験するであろう人物は?
山田よね
久保田聡子
中山千春
轟太一
佐田優三
受験を諦めた同級生三人以外は、再受験し合格と不合格の明暗がしっかりと別れてしまいました。
合格したのは?
猪爪寅子
久保田聡子
中山千春
轟太一
女子部からの合格が分かると、明律大学では祝賀会や記者会見が開かれ女子部への入学希望者が増加することを予想して校長たちは嬉しそうだったのが印象的でした。
女子部の存続と女子部からの弁護士誕生という香淑の願いは叶えることができたことは間違いないでしょうう。
再度試験を受けた主要キャストの中で不合格だったのは、よねと優三の二人でした。
優三は、今回を最後に弁護士への道を諦めることにしました。
「筆記試験まで合格したからあとは口述試験だけだから諦めるな」と直言は説得を試みるも、寅子がいたことで精いっぱいの力を出し切れたと話しています。
優三の弁護士姿も見たかったところですが、これからは寅子を支えるのではないかと考えます。
しかし、一番冷静に試験を受けることができたであろうよねが、不合格となったのには、やはりよねのゆずれない思いが大きく影響しているように感じました。
よねは口述試験の日に試験官から「弁護士になっても、その恰好なのか?」と問われたときに、「偏見を押し付けるな」と反発してしまうのです。
この出来事を、合格発表から数日たって会いに行った寅子に話します。
今後のスタイルについては、この格好のまま合格する!とポリシーを曲げずに再挑戦することを語っていました。
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— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) May 9, 2024
帰り際のよねからの「おめでとう」。
その後ろ姿を見つめ、『モン・パパ』を口ずさむ寅子。#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #土居志央梨 pic.twitter.com/Z14bidXgbZ
寅子と花岡はどうなる?
さて、卒業後にプライベートな時間で会うこともあった、寅子と花岡。
寅子はあまり意識していない様子ですが、花岡はどう思っているのかということが6週目で分かります。
合格のお祝いをのために花岡は寅子に花束を用意し、こんなことをさらっと言うのです。
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— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) May 9, 2024
花岡からは、お祝いの花束💐
「もしダメでももう一度挑戦するよう説得するつもりだった。『もしダメでも、俺がいるから』って」
花岡のこの言葉の真意は……⁉#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #岩田剛典 pic.twitter.com/Qimu6JMSEJ
花江の読み通り、婚約だけでもしちゃえばいいのに。が現実味を帯びているようにも感じますが、当の寅子は「私のためにいろいろ考えてくれてありがとう」と答えるのです。
恋愛感情とひとくくりにするには、ちょっとタイミングがおかしい気もするし、花岡なりのやさしさのようにも感じるやり取りで、今後恋愛として大きく発展することは無いのかな?と考えてしまいます。
まとめ
『虎に翼』第6週は、寅子の高等試験の合否から始まります。
合格と不合格、そして大学の掌返しのような祝賀会など、様々な場面でたくさんの感情が動き、おめでとうと純粋に思いつつも、今後も前途多難が待ち受けているようで、来週も気になりますね。
同時に近づく戦争でそれぞれの人生が大きく変わりそうです。
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