実際に起きたハリウッドセレブばかりを狙った窃盗事件を映画化した「ブリングリング」
ハリウッドセレブの自宅に忍び込み、次々と金品を盗んでいき大きなニュースとなりました。
逮捕されたその犯人は何とセレブに憧れるティーン・ネイジャーだった…
見どころ
彼女たちのエスカレートする行動や、ハリウッドセレブの豪邸はやっぱり見どころです。
撮影にはパリスヒルトンの豪邸が使われており、大きなクローゼットに並ぶクリスチャンルブタンの靴やハイブランドのコスメなど、見ているだけでときめく物がたくさんありました。
盗みはいけないけれど、これだけのものを見たら魅了されちゃうよね。と妙に納得してしまいました。
ハリウッドセレブたちの生活の異常っぷりは、凡人には想像ができないし、その華やかな世界や持ち物にはうっとりします。
出来心で始めた盗みもだんだんとエスカレートしていき、誰も止める事ができない上に、10代の若者らしからぬ生活に変わってしまいます。
映画では、彼女たちの異常さや後戻りできなくなっていく姿がうまく描かれていると思います。
決して犯罪をしてはいけませんし、盗みを働く若者たちに問題があるのは確かだが、ここまで悪くなれるのって、逆に清々しくもあります。
清々しさの理由は、ニッキーが悪びれもせずにインタビュー番組へ出演して「私のすべてが知りたければ、ホームページにアクセスして」と強気な発言をしたことです。
まるでセレブの仲間入りをしたかのような雰囲気に、人はここまで悪くなれるのかとある意味強さのようなものを感じました。
悪い青春映画
実話を元にしていると聞いていたので、ドキュメンタリーに近いのかな?と思いましたが、内容は青春映画に近いと思います。
しかし、ティーンエイジャーの青春映画ってキュンキュンする感じが多いですが、これは犯罪を犯す「悪」の部分がしっかりと描かれているので、心にはちょっと重いかもしれません。
なので爽やかな青春映画というよりは、「悪い青春映画」というカテゴリになるのではと思います。
ちょっと考えさせられること
キーを置いたままの車に乗ってドライブ…
玄関マットの下に家の鍵…
若者たちはSNSでセレブの情報を得て、ネットで住所を確認…警備の隙をついて侵入する…
ネットやSNSを使いこなせている若者らしい計画の立て方には、身の回りの安全性について考えさせられる物があります。
2008年から2009年にかけて実際に起こった事件を基に制作された映画ですが、この事件をきっかけにハリウッド・セレブたちをはじめ、セキュリティには気を付けるようになりました。