漫画が原作のドラマ『放課後カルテ』は、小学校に在籍する学校医と生徒たちの物語です。
『放課後カルテ』のストーリーや内容が面白く、子どもと一緒に見たくなります。
子どもの悩みの描き方や、命について考えるきっかけになるのではないでしょうか。
『放課後カルテ』が面白いと感じた理由をまとめています。
子どもたちの困りごとがリアル
子ども舘同士のやり取り、教師を相手にした時の接し方など、子どもの姿がリアルに描かれています。
また、悩み事や困りごとは、親だけでは伝えることが難しいことにもわかりやすく心に響きます。
6年2組の野咲ゆき(増田梨沙)は、居眠りばかりでクラスメイトや友人から距離を取られるようになってしまいます。
子どもたちの「居眠り病」や「お前のせいで授業が中断する」という言葉はストレートに相手を傷つけていました。
しかし、ナルコレプシーという睡眠障害であることが分かり、どのような手助けが必要かが分かると、クラスメイトたちと和解することができたのです。
クラスメイト達にゆきの症状を説明し、必要な手助けができるはずだと牧野先生(松下洸平)は気づかせてくれたのです。
2話では、度胸試しでけがをした低学年の男の子を中心にストーリーが進みました。
男の子なら特に、高いところから飛んだりする度胸試しをしたことがあるのではないでしょうか。
まさか大きなけがにつながるとも思わず楽しんでいるのですが、その裏側には人のもろさが描かれています。
まさかこんなことで。と思うようなことをするのが子どもです。
どんな場面だとどうなるかという、話のきっかけになるのではないでしょうか。
6年2組に転校してきた冴島啓(岡本望来)が、倒れている老人をAEDを使い助けるシーンが大きな話題になりました。
人命救助の大切さや胸骨圧迫の方法、AEDの使い方やそれらがどうして必要なのかをストーリーを通して学ぶことができます。
子どもたちの中にはAEDに触ったことすらない子もいるでしょう。
勉強の中で教えられることもあるでしょうが、身近なドラマであればどのように使っていたのかというのも記憶に残りやすいと思います。
原作再現度が高い
ドラマ『放課後カルテ』は漫画が原作です。
ドラマ化の際には、原作からかけ離れていたり、ドラマオリジナルのストーリーが加えられたりすることもあります。
しかし、『放課後カルテ』は再現度が高いと感じます。
- 1話でナルコレプシーの症状に悩んでいたゆき(増田梨沙)の人物像やビジュアル
- 子どもたちの感情の動き
丁寧に描かれたシーンが、再現度の高さを感じます。
ハズレなしの医療・学園モノ
ドラマの世界では、医療モノや学園モノはハズレなしが多いものです。
『放課後カルテ』は、学校医・牧野先生(松下洸平)を中心として医療の話も入ってきます。
また、舞台が学校で、児童たちの心の動きや困りごとが描かれた学園モノでもあります。
子ども同士のやり取りや、助け合おう、寄り添おうとする気持にはほろっとさせられます。
また、学校医である牧野先生は、子ども相手でも仏頂面で言葉も厳しいです。
厳しい中に、核心を突く言葉は心に残ります。
厳しい牧野先生ですが、症状を聞くためにウサギのぬいぐるみを持ち出したり、保健だよりが致命的にダサかったりと時にポンコツな姿が垣間見られます。
医療モノではありますが、学校医なので、派手な救命シーンや手術シーンなどは無いため、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
『放課後カルテ』
ドラマ『放課後カルテ』は、学校医となった牧野(松下洸平)が子どもたちの困りごとから救い出すストーリーです。
派手な救命シーンや手術シーンなどはありませんが、命について考えることができるテーマやセルフが多いです。
出演する子役たちを介して、家族で命について考えるドラマと言えるでしょう。