TBSドラマ『海に眠るダイヤモンド』の登場人物いづみ(宮本信子)。
謎の婦人・いづみ(宮本信子)は、どうして玲央(神木隆之介)に関わってきたのか。
また、1955年の登場人物の一人なのか。
登場人物から、いづみの正体について深堀しています。
いづみは何者?
ホストである玲央(神木隆之介)に突然のプロポーズ。
それ以外にも、謎に包まれている部分が多いのです。
いづみの謎
- なぜ玲央にプロポーズをしたのか
- 忘れられない愛した人が玲央に似ている
- 端島を見て涙を流す
- 池ヶ谷和馬、星也と共に暮らす
玲央に突然プロポーズをしたいづみは、玲央に思い入れがあるのでしょう。
それは、玲央がいづみの『忘れられない愛した人に似ている』からだと考えられます。
ホストクラブで、新聞紙に包んだ札束を出し、自宅は広く、同居している息子・池ヶ谷和馬(尾美としのり)はIKEGAYA株式会社の役員でもあります。
この事から金銭的な余裕があり、玲央の事をしっかりと調べたうえで、玲央の前に姿を現したと考えます。
そして、忘れられない人と言うのは、鉄平(神木隆之介)でしょう。
いづみは端島で暮らした人物?
- 年齢
- 端島への思い入れ
いづみは、玲央や端島に特別な思い入れがあるようです。 その謎に迫りたいと思います。
いづみの多めの白髪や風貌を考えると、いづみの年齢設定は70~80代といったところでしょう。
1955年に20代前半であったことを考えると、年齢設定に少し無理が出てきそうですが、許容範囲とも言えます。
いづみと端島には大きな関りがあることは確実でしょう。
玲央と訪れた長崎で、端島を目にしたいづみは涙を抑えられなくなります。
端島への思い入れは、暮らしてきた思い出があるからと考えます。
いづみが端島で暮らしていたとすれば、鉄平に関わっていた人物の中の一人なのでしょうか?
それぞれの人物像といづみの人物像を照らし合わせてみました。
リナ(池田エライザ)
福岡から端島にやって来たリナ(池田エライザ)といづみの共通点は鉄平の言葉です。
- 鉄平からリナへ「ここから変わらないか?」
- いづみから玲央へ「変わらないか?」
違う時代で発せられた「変わらないか」という言葉は、かつてリナを助け、現代では玲央を助ける言葉となったのです。
この言葉をきっかけに端島で暮らし始めたリナにとっては、鉄平からの言葉は大切なものになったでしょう。
その思いを玲央に伝えるためにリナはいづみとして現れたのでしょうか。
しかし、リナはいづみではないと考える理由がひとつあります。
それは、利き手です。
- 1955年 端島でちゃんぽんを食べるリナは左利き
- 2018年 長崎でちゃんぽんを食べるいづみは右利き
利き手が違うことから、いづみの正体はリナである可能性がぐっと下がります。
百合子(土屋太鳳)
百合子が謎の婦人・いづみである可能性はあるのでしょうか。
百合子といづみの共通点は、ネックレスです。
- 母親の姿を見て、心の安定を求めるようにネックレスを触る、百合子
- 心の動揺を抑えるようにネックレスを触る、いづみ
そして、自由な発言や行動から、人物像としては百合子がいづみに一番近いようにも見えてきます。
しかし、1955年の百合子は幼なじみの賢将(清水 尋也)と恋人同士です。
当時の百合子には別の恋人がいたことから、長い間鉄平を気にする理由が見当たらないように感じます。
もし百合子がいづみだとすれば、朝子(杉咲花)が鉄平を好きだと言う気持ちを知っていたことから、自分の気持ちを抑え朝子のために身を引いたのでしょう。
そうであれば、忘れられなかった愛する人ということへつながっていきます。
朝子(杉咲花)
それでは、朝子(杉咲花)についてはどうでしょうか?
ずっと鉄平に思いを寄せていた朝子は端島を出た後も鉄平を忘れることができなかったというのも納得できます。
思いを寄せていた相手である鉄平の消息などに未練があってもおかしくないでしょう。
朝子といづみの共通点としては、髪留めの位置にあります。
前髪を抑えるためのピンの位置が、朝子といづみは同じ場所にあるのです。
また、飲食店に関する知識も共通しています。
いづみが玲央に持ち出した『原価率』は、飲食店勤務の朝子であれば、知っていてもおかしくは無いでしょう。
朗らかで、気持ちが態度に出やすいという点も朝子といづみの共通点ともいえるでしょう。
玲央とのつながりは?
それでは、1955年の端島で暮らした鉄平と、2018年を生きる玲央は関係があるのでしょうか?
もし関係があるとすれば、やはり血縁者と考えるのが自然です。
鉄平と玲央の年齢から二人の関係性を考察します。
鉄平 | 玲央 | |
22歳くらい(大学卒業) | 1955年 | |
84歳くらい | 2018年 | 20代前半~半ば |
親子、もしくは祖父と孫という関係でも無理はなさそうです。
いづみは端島で暮らしたあの人?
謎に包まれたいづみについて、1955年の登場人物と比べてみました。
いづみの本当の姿は?
- いづみという名は仮名?
- 端島で暮らした朝子が正体?
- 鉄平と玲央は血縁関係にある?
- 玲央の現在を心配し、手を差し伸べる?
いづみは端島での事を振り返りつつ、生きることに前向きな鉄平と違い、覇気のない玲央に手を差し出したのかもしれません。